赤眼鏡の囲碁ブログ

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置き碁解説4-1.5

こんにちは。赤眼鏡です。


前回マークを付けた手と次にマークを付けた手の手順がかなり離れているので、今回はそこいたるまでの手を解説したいと思います。


白15と入ったときに黒は16と打ちました。
この手は白3、5と白15の石を力強く分断したいい手です。
これにより、下辺の白はかなり弱くなりました。


三々に入られた時の打ち方は、置き碁解説2-8で解説しています。
ぜひそちらもご覧ください。


実践はこのように進みました。
白は隅の地を取り、黒は下辺の白を取りました。
黒は満足な分かれです。

このまま下辺を取られてしまうのはつらいので、白は少し仕掛けてみました。
ここで黒は26と弱気にならず力強く抑えました。
非常に良い手です。

続いて、黒は冷静に対応することで、白の弱い石を増やすことができました。
白の仕掛けは失敗に終わりました。

白は37と打ち、何とか右辺の黒を攻めようとしてみますが、黒に38,40と打たれて強化されてしまいました。

白は右上の隅にもたれながら、局面を打開しようとしています。
しかし黒は冷静に打ち、中央の白の要石をほとんど取った形にすることができました。
ここまでの黒の打ち方はお手本のようです。
ぜひ参考にしてほしいです。
白はいろいろと仕掛けていますが、全て空振りしています。
相手の注文に反発しつつ(黒26など。)、守るべきところでしっかり守れている(黒36,40など。)ので、このような結果になっているのだと思います。
このように打てると、すぐに棋力も上がると思います。