置き碁解説1-2
こんにちは。赤眼鏡です。
解説の続きです。
今回は少々難しいので、雰囲気を感じ取ってもらえればうれしいです。
逆に言えば、これが分かると一気に強くなります。
今回は50手目についてです。
この手は好手です。
実践はこのように進みました。黒50とあえて打つことで、黒は52と「※絶対の手」を打つことができました。(※後で解説します。)
結果として黒は自然と黒24と黒30の要石を助け出すことができました。
また、助け出したことで、白の左下の石が弱くなったため、黒にチャンスが巡ってきました。
「絶対の手」とは、打ち方が一通りしかない手のことです。
囲碁は「絶対の手」を自分が打ち続けていると勝ちやすくなります。
一例としては、このような形です。
黒1~白12までは定石です。ここからすぐに黒13と打つのは悪手です。
それは「『絶対の手』(14)を白に打たれてしまうから」です。
黒13と打たれた時、白は隅と白12の石を連絡するには、白14と打つしかありません。ほかの手では、連絡することができないのです。
さて、改めて実践を見てみましょう。
黒は24と30の石を逃げ出したいです。
そこで…
あえて黒50と打つことで、白に51と打たせました。
黒は黒24と30の石がアタリになりました。
そこで取られないように「絶対の手」である黒52と打つことができました。
「イマイチよくわからない…」という方も大丈夫です。
また別の対局の解説でも出てきますので、安心してください。
ところで、石を助けるならこれでもいいような気もします。
確かにこれでも要石を助けられますが、実践と異なる点があるのです。
それは手番です。
実践は黒が先手なのに対して、変化図では白が先手です。
中盤の一手の差は大きいです。
左下に先制できるか否かで局面が大きく変わってきます。
ーまとめー
・「絶対の手」は自分が打つ!
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