赤眼鏡の囲碁ブログ

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置き碁解説5-8

こんにちは。赤眼鏡です。


今回で5回目の置き碁解説も終わりです。
それでは解説です。


今回は右辺~中央にかけての戦いについてです。
黒128は結果論ですが、いまいちだったように思います。
その理由をこの後の進行を見て説明します。

実践はこのような進行になり、黒132が敗着っぽいです。

黒134は14-九の断点を守りながら、右辺の白に働きかけるいい手です。
しかし、白135が大変厳しく、これで黒が参ってしまいました。
実践は122と90の石を逃げましたが、さすがに無理でした。

黒も仕方がないので、このように捨てるくらいです。

黒は132では、このようにダメを詰めないように打つべきでした。
これならば、まだ黒に余裕があります。

また、128では先に16-九のハネを打っておくべきでした。
先に打つことで、中央の要石と右辺の黒の両方を逃げることができました。


このように戦いでは手順前後をすると、これだけの差が出てしまいます。
こういうところはすぐには身につかないです。
そのため、実践を経験することが一番の近道だと思います。

置き碁解説5-7

こんにちは。赤眼鏡です。


早速解説です。


今回は下辺の打ち込み(94)です。
この手はとてもいい手です。
白も6-二に打った93では下辺に打つべきでした。

しかし、その直後に打った黒96が大悪手でした。

実践はこのようになりました。
確かに黒は左下の白を取りこんで、多少地は得していると思います。
しかし、下辺の白が厚くなったことによる損の方が大きいように思います。
置き碁の効力がだいぶなくなってきました。
それでは、黒はどうすればよかったのでしょうか。

黒はこのように打つべきでした。
このような進行ならば、黒は地を大きく得して満足です。
後々、下辺の白を攻めることもできると思います。

仮にこのように白が取りに来たとしても、黒7が手筋で取られることはありません。

置き碁解説5-6

こんにちは。赤眼鏡です。


今回は難しいと思います。
そのため、考え方や雰囲気を感じ取っていただくだけでいいと思います。
それでは解説です。


白は左上を79とハネました。
この手は様子を見た手です。

仮にこのように黒が打つと、後々白は2と打つ手があります。

黒も頑張ると隅がコウになります。

黒が妥協すると、白はヨセる手が残ります。

白には以上のような手が残ります。
しかし、その代わりに黒は黒1と打つことで上辺を強化することができます。
そのため、黒にこのように打たれたら、白は浅く黒模様を消すつもりでした。
この図は黒、悩ましいです。

実践は、黒は80と打って取りに行きました。
しかし、このように打つと黒は隅の味が悪くなります。
白はそこを見ながら上辺に深く入りました。
この図も黒は悩ましいです。

黒も強気にはいけないので、白に渡らせました。
ここで、前回説明した通り白77が役立ち、楽にわたることができました。
結果的に白は黒地を大きく荒らすことができました。
しかし、まだまだ黒がいいと思います。